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アプリのディープリンク入門

Googleがアプリのインデックスと検索順位を同じ文章内で今年2月に言及したその瞬間から、2015年が”アプリの年”になろうとしていることは明確です。この記事ではアプリのディープリンクを有効活用する方法をご紹介します。

Googleがアプリのインデックスと検索順位を同じ文章内で今年2月に言及したその瞬間から、2015年が”アプリの年”になろうとしていることは明確です。(もちろんモバイルゲドンも実施されていることも考慮)

ルゲドンも実施されていることも考慮)
そして、アプリやコンテンツの恩恵を受けているのは伝統的なSEO業界にとどまらず、FacebookやTwitter、その他サードパティツールなどの新しいアプリのディープリンク手法が、アプリ内コンテンツと他のデジタルマーケティングの統合をますます容易にしようとしています。

この記事ではアプリのディープリンクを有効活用する方法をご紹介します。

 

ディープリンクの手法とツール:導入編

このガイドを作成するにあたり、DeepCrawlはウェブ関連の要素も含むアプリのディープランクについて調査を行いました。アプリのディープランク手法の全てには独自のマークアップと設定があるため、実装前に全て調査しておくことが重要となります。

我々の行った調査では、1つの記事で全ての手法をカバーしようとするのではなく、記事全体にリンクを設置してより多くの情報を提供するようにしています。

  • Google App Indexing (詳細は以下): アプリコンテンツを検索結果にインデックスさせるものであり、ユーザーはそのアプリをインストールしているか、していなければインストールすることでアプリ内のコンテンツを見ることができます。
  • Facebook App Links (詳細は以下): ウェブコンテンツやアプリ(限定の)コンテンツに対してapp alternativeを利用することで、アプリから共有されたコンテンツへのアクセス権限をユーザーに付与できます。
  • Twitterカード:
    アプリのコンテンツへのディープリンクを行うためにTwitterカードを作成して、ユーザーがツイート内容からアプリをインストールできるようにしてください。
  • Bing App Linking: Windows 8.1 Smart SearchやWindows Phoneでの検索にアプリやそのコンテンツを表示することができます。
 

Google App Indexing

GoogleのApp IndexingはGoogleのモバイル検索でのみ機能します。検索結果のURLと一致するアプリが存在する(かつユーザーがデバイスにそのアプリをインストールしている)場合、Googleはユーザーに対してウェブページではなく、アプリのページを表示することになります。

ユーザーがディープリンクされたアプリをインストールしていない場合、Googleはアプリをインストールするように促します。

Google最終的にウェブバージョンとは異なるアプリ独自のコンテンツを個別にクロールすることになり、従って、今後ある時点で、Googleの検索結果に表示するウェブサイトに一致するページを提供する必要はなっていくでしょう。しかし、現状これは必要です。

App Indexing API(Androidアプリのみ) を使ってページのタイトルとディスクリプションのデータのみ送り、GoogleがWebアノテーションを使ってサイト全体をクロールしないようにしてください。

 

App indexingはGoogleの順位表示要素なのか?

表面的にSEO上の利点があるからといって金銭的コストもリソースもかかるアプリ構築を拙速に進める会社はないと思いますが、 Googleによると app indexingはモバイル検索順位に影響を与えます。

AndroidとiOSアプリにとって、ユーザーがそのアプリをインストールしているかどうかに関係なく、App Indexingは順位表示に影響します。これは、アプリがインデックスされている場合、Googleはウェブコンテンツだけではなくアプリ内のコンテンツもランキングシグナルとして利用するということです。

App Indexing API (Androidアプリのみ)を利用している場合、ランキングを上昇させる別の方法(英語) もあります。GoogleのMariya Moeva氏は、これはGoogleが追加的なエンゲージメントデータ(例:利用時間や訪問ページ)などを収集してこのアプリがユーザーに提供する価値を決定することができるからであると指摘しています。

 

AndroidとiOSでの実装

Androidアプリは通常のHTTPリクエストに対応しており、それらを使ってアプリへディープリンクさせることができます。GoogleのMariya Moeva氏が最近行なわれたApp Indexingに関するGoogleウェブマスターハングアウトで指摘するように、HTTPスキームはiOSアプリの動作環境でもあります。HTTPスキームを利用することで、サイトのマークアップを行う必要がなくなり、HTTPリクエストにアプリが反応するように設定さえしておけば良いということになります。

AndroidやiOS 9アプリへのディープリンクの設定について、詳しくは以下のGoogleのディベロッパーガイド(英語)をご覧ください。

 

よく発生する問題

コンテンツへの直リンクを使用していないか、アプリとウェブページでコンテンツが異なる

アプリとウェブサイトのコンテンツは同じで、ディープリンクには直リンクのコンテンツのみ含む(広告やその他のページへリンクしない)ようにしてください。Googleは内容が同じだと判断できるためアプリコンテンツはウェブコンテンツより短くても構いませんが、アプリコンテンツがウェブコンテンツと合致しているほど、コンテンツの正当性をより簡単に確立できます。

最初のクリックは無料

Webコンテンツと同様に、ユーザーが探しているコンテンツを読み込む際にペイウォールやポップアップ、広告などを経由しないようにしてください。

Robots.txtファイル

Googleがアプリ内のコンテンツをクロールして、それがウェブコンテンツと同じであると判断できるように、バックエンドAPIはrobots.txtファイルでは”開放”しておくようにしましょう。

ARMのネイディブコードを利用する

アノテーションからARMのネイティブコードを実行するディープリンクはそのままにしておきましょう。そうしなければ全プラットフォームにおいてアプリのディープリンクが機能しない可能性があります。

noindex.xmlを使ってURLを除外する

robots noindexタグnoindex.xmlファイルを使って、アプリのディープリンクから除外したいURIを指定してください。

完全一致するURLを指定することによってのみURIは除外できます(例: uri=”http://recipe-app.com/recipes/hidden_uri”)。

または冒頭のフレーズを使って(例:uriPrefix=”recipe-app://hidden_prefix”)。

こうした制限があるということは、noindex.xmlファイルはrobots.txtファイルほど強力ではなく、複雑な設定の下で利用することが難しいということを意味しています。

 

多言語コンテンツ

Googleは現在多言語で提供されているコンテンツに関しては以下2つの設定をサポートしています。

  • 全ての言語で固有のURLが存在していなければならず、各URLにそれぞれ一致するアプリのディープリンクがある。
  • 全ての言語で固有のURLが存在しているが、一致するディープリンクは1つしかない。つまり、アプリはシステムで設定されている言語でコンテンツを提供する。
 

追記:アプリのインタースティシャル広告に関するリマインド

App indexingに関連するSEO上の利点があることを考えるとできるだけアプリ広告を行いたいとうことは理解できますが、ウェブコンテンツとしてインタースティシャル広告を活用してアプリのイントール促進を行うと、サイト全体の検索領域でのパフォーマンスに負の影響を与えることがあることに注意してください。こうした影響は、最初からapp indexingを活用することの順位表示上のメリットを上回る可能性があります。

アプリのインタースティシャル広告にコンテンツを大量に隠しているサイトはモバイルフレンドリーであると判断されなくなり、おそらくこうしたサイトは検索結果でモバイルフレンドリーとタグ付けされたり、モバイルフレンドリー順位ブーストを利用したりできなくなります。

モバイルフレンドリーテストツールサーチコンソールのモバイルユーザービリティレポートは9月にアップデートされ、サイトが検索結果からの遷移時に、アプリのインタースティシャル広告でコンテンツを隠しているか示す様になりました。そのため、できるだけ早くサイトに問題が発生してないかダブルチェックしてください。

 

サーチコンソールとGoogleニュースパブリッシャーセンター、 DeepCrawlを使ってアプリのディープリンクを管理する

サーチコンソール:

サーチコンソールを使ってアプリのパフォーマンスをモニタリングする方法は以下の2つがあります。

  • アプリ向けのFetch as Google機能を使って、Googleがそのアプリを検出してAPIレスポンス(タイトル、ディスクリプション、APIのURLなど)を取得できているか検証してください。Google Playで公開されたAPKバージョンを検証するか、または未公開のAPKファイルをアップロードすることもできます。
  • サーチコンソールとGoogle Playでアプリを認証してアプリとそのコンテンツを比較/検証してください。2015年9月時点で、検索結果においてクリックした人数と、検索結果で”アプリをインストールする”というボタンをクリックした人数を比較できます。iOS向けの認証とデータ取得はサーチコンソールではまだ利用できません。

Googleニュースパブリッシャーセンター:

サイトがGoogleニュースに含まれていれば、Googleニュースパブリッシャーセンターにアプリを追加して、Googleニュースから直接ユーザーがアプリのコンテンツへ遷移できるようにしてください。

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DeepCrawl:

DeepCrawlのカスタム抽出機能を使ってアプリのディープリンクマークアップが適用されているURLだけを検出、分析しましょう。

この機能を使うには、通常のクロール設定を行い、詳細設定のカスタム抽出に適切な正規表現を追加してください。

alternate-android-app:hrefs?=s?['"](android-app://.*?)['"]
alternate-ios-app:hrefs?=s?['"](ios-app://.*?)['"]

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その後レポート内の”抽出”タブで、マークアップを含むURLのみを解析することができるようになります。

3

Googleのアプリ向けディープリンクに関する詳しい情報:

 

Facebook App Links

Facebook App Linksが適用されたアプリ内からコンテンツが共有されている場合、そのリンクをクリックするとアプリ内からそのコンテンツにアクセスすることができます。これは既存のウェブコンテンツやアプリ内コンテンツに対してapp alternativeを利用することで可能となり、ウェブからアプリまたはアプリからアプリのいずれかで機能します。この機能はAndroidやiOSにてご利用いただけます。

4

もしリンクをクリックするユーザーがアプリをインストールしていなければ、ユーザーはアプリケーションストアか、または同じページのウェブ版が存在するのであればそのページに自動的に遷移します。

実装:

  • app alternativeのあるウェブコンテンツ: 必要なメタデータ(英語)をページのタグに追加
  • アプリ専用コンテンツ:FacebookのApp Links Host API を使ってApp Linksをホストする
 

FacebookインサイトとDeepCrawlを使ってApp Linksを管理する

Facebookインサイト:

iOSやAndroidでBolt SDKを使ってApp Linksアナリティクスを設定(英語)してください。この設定を行うと、その後Facebookインサイト上でトラフィックやアプリの利用に関する情報を確認することができるようになります。

DeepCrawl:

DeepCrawlのカスタム抽出機能を利用してFacebook App Linksのメタデータが存在するURLを検出し、それらがどう機能するか分析してください。

この機能を使うには、通常のクロール設定を行い、詳細設定のカスタム抽出 に適切な正規表現を追加してください。

ANDROID URL: property="al:android:package" content="(.*?)" />$
ANDROID APP URL: property="al:android:url" content="(.*?)" />$
ANDROID APP NAME: property="al:android:app_name” content="(.*?)" />$
IOS URL: property="al:ios:url" content="(.*?)" />$
IOS APP STORE ID: property="al:ios:app_store_id" content="(.*?)" />$
IOS APP NAME: property="al:ios:app_name” content="(.*?)" />$
WINDOWS URL: property="al:windows_phone:url” content="(.*?)" />$
WINDOWS APP NAME: property="al:windows_phone:app_name” content="(.*?)" />$
WEB URL: property="al:web:url” content="(.*?)" />$

5

その後、レポート内の”抽出”タブで、マークアップを含むURLのみを解析することができるようになります。

6
 

Facebook App Linksに関する詳細

 

より詳しい情報

App Indexingについてこの記事が役立ちましたでしょうか?

このトピックについて詳細は、App Indexingに関するGoogleウェブマスターハングアウト(英語)をご覧ください。